アーユルヴェーダと心理学

 

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雉始鳴(きじはじめてなく) — 厳寒の中に響く、春の胎動

皆さま、こんにちは。山田いずみです。

暦の上では、一年のうちで最も寒さが厳しくなる「小寒」から「大寒」へと向かう時期。私たちの体も、寒さに身を縮め、静かに春を待つ季節の中にいます。

今日、1月16日は七十二候の「雉始鳴(きじはじめてなく)」。 日本の国鳥である雉(きじ)の雄が、春の訪れを予感し、求愛のために鳴き始める頃とされています。

凍てつく空気に、生命の声を聴く

「寒さの本番はこれから」というこの時期に、動物たちはすでに次の季節への準備を始めています。

耳を澄ませなければ気づかないような、微かな生命の鼓動。 それは大地の下で芽吹く準備をする植物たちも同じです。目に見える景色はまだ冬の色彩のままですが、自然界の時計は一刻一刻と、再生の季節である春へと向かって刻まれています。

アーユルヴェーダでは、季節の変化(リトゥ・サンディ)に心身を適応させることを大切にします。こうした暦の言葉に触れることは、外側の寒さに意識を向けるだけでなく、自分自身の内側にある「生命の力」を再確認する、静かな対話の時間でもあります。

自然のリズムに身を委ねて

私たちは、仕事や日々のタスクに追われていると、どうしても「今」という一瞬の美しさや、微細な変化を見落としてしまいがちです。

厳しい寒さの中で、誰に頼まれるでもなく、本能のままに声をあげる雉のように。 私たちもまた、周囲の環境がどうあろうとも、自分自身の内なるリズムを信じ、凛として、しなやかに「今、ここ」を生きていきたいものです。

寒さの中の、確かな「兆し」

週明けには空模様が崩れる予報も出ておりますが、冷たい雨も、やがて来る春の芽吹きに必要な慈雨(じう)となります。

どうか温かな白湯を飲み、深い呼吸を意識して、心身を慈しんでください。 冷え込む夜が続きますが、皆さまの心には、春を待つ雉の声のような、明るい希望の兆しが灯っていますように。

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「自らの存在価値を再定義し、人生をより高めていく一助となりますように」