日本人とアーユルヴェーダ

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款冬華、ふきのとうはなさく

2022.01.20

今日は大寒、一年のうちで最も寒い頃となります。
実際、週明けから始まった冬型の気圧配置で東北日本海側は大雪が続いていますね。

小寒から大寒までの寒のうちは、日本酒や味噌造りの寒仕込みが行われます。
一年のうちで最も寒い時期なため、雑菌が少なく、ゆっくり時間をかけて発酵させることで味の深みが出て、美味しく仕上がるからなんだそうです。

この時期、魚は、鮟鱇、金目鯛、ぶりなどが旬をむかえます。
先日お料理教室でブリに成長する前のワラサのさばき方をおそわりました。3kgともなると背骨も太く、一苦労でした。

一般に、ブリのように、冷たい海中の魚は、その脂肪は凝固しにくい不飽和脂肪酸が中心です。このうちEPAは血液中のコレステロールを低下させ血液の流れを良くし、動脈硬化を予防します。また、DHAにはコレステロールを抑える効果とともに、脳を活性化、ボケを防ぐ働きがあるようです。不飽和脂肪酸の弱点である酸化も、ブリには抗酸化作用の高いビタミンEが豊富に含まれています。

そして、七十二候の「款冬華(ふきのとうはなさく)」です。
一年のうちで最も寒い日でありながら、春の花が咲き始めるということ。
七十二候の面白いのは、人間の目に見える世界だけでなく、
自然界や動植物の変化の兆しに意識をむけていくことです。
これも一つの瞑想法と思います。。

ふきのとうは、アーユルヴェーダではカパの鎮静によい野菜です。
そろそろ、カパが動き始めるころだということですね。。

これから、しばらく寒さが続きます。
どうぞご自愛ください。。

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