食事で気をつけたい6つの味と6つの性質~ヒント #18

2020.09.12

私たちは、仕事や運動で疲れると甘い食物が欲しくなります。甘いおやつを食べるとほっとするし、元気も出てきます。疲れているときはヴァーダのエネルギーが増えている状態で、甘い食べ物は、増え過ぎたヴァータを減らしてバランスさせてくれます。

アーユルヴェーダの食事法と聞くと、ベジタリアンやカレー、スパイス料理をイメージする方が多いかもしれませんが、このような何気ない食行動の法則を説明してくれるのがアーユルヴェーダです。


6つの味をバランスよくとる

食物には6つの味があります。「甘味」「酸味」「塩味」「辛味」「苦味」「渋味」です。アーユルヴェーダではこの6つの味をバランスよく食べることが体を丈夫にして、健康を維持することができると言っています。偏食はよくないといいますが、バランスを考える時にこの味に注目してみてはいかがでしょうか。

甘味は、エネルギー源であり、満足感も生みます。
米、小麦、牛乳、砂糖、大麦、ココナッツ、果実、ジャガイモなどがあります。

酸味は、食欲を増進し、消化を促進します。
酢、梅干、チーズ、ヨーグルト、発酵食品、柑橘類などがあります。

塩味は、消化を促進します。
漬物、醤油、塩、昆布、塩漬けした魚、チーズなどがあります。

辛味は、消化を刺激し、滞りをなくします。
ショウガ、コショウ、ニンニク、ワサビ、トウガラシ、香辛料、アルコールなどがあります。

苦味は、消化を刺激し、炎症を抑え、解毒作用があります。
緑黄色野菜、ニガウリ、ターメリックなどがあります。

渋味は、組織を空にします。
豆類、渋柿、緑茶、ジャガイモなどがあります。

6つの味のドーシャへの影響

アーユルヴェーダでは、人それぞれ3つのドーシャ、ヴァータ、ピッタ、カパのバランスで健康を保っていると言っています。そのバランスがくずれると体調を崩していきます。味はそれぞれのドーシャに影響しているので、ご自分の好きな味ばかり食べていると、ドーシャのバランスを崩してしまい、健康に影響が出てきます。

6つの味はこのようにドーシャに影響します。

               ヴァータ  ピッタ    カパ
甘味  ↓     ↓     ↑
酸味  ↓     ↑     ↑
塩味  ↓     ↑     ↑
辛味  ↑     ↑     ↓
苦味  ↑     ↓     ↓
渋味  ↑     ↓     ↓

体質によって、つい偏ってしまう味の好みがありますが、ふだん自分が食べない味を意識してとって、6つの味をバランスよく食べてください。

6つの性質を意識して、食材を選び、調理を工夫する

食物のもつ性質も体に影響します。その性質とは、重性と軽性、油性と乾性、熱性と冷性の6つです。

重性の食物には、チーズ、ヨーグルト、小麦などがあります。
軽性の食物は、大麦、ホウレンソウ、コーン、りんごなど。
油性の食物は、乳製品、油など。
乾性の食物は、大麦、コーン、ジャガイモ、豆類など。
熱性の食物は、スパイス類、加熱し温度を高くした料理など。
冷性の食物は、冷たい飲食物、緑黄色野菜、キュウリなどがあります。

            ヴァータ ピッタ  カパ
重性  ↓                 ↓            ↑
軽性  ↑              ↑      ↓
油性  ↓              ↓                 ↑
熱性  ↓              ↑           ↓
冷性  ↑              ↓           ↑

但し、調理の仕方次第で調整は可能です。
・冷たい食物を温めるとワータを増やさない、油で炒める、ドレッシングをかけるとワータを増やさない
・蒸すとワータを減らし、カパを増やす
・焼くとピッタを増やす
・油っぽい食物はカパを増やすがカレー粉をまぶせば緩和され、軽くなる

まずは、ご自分の体質や現在の症状を把握した上で、6つの味をバランスよく食べてください。ドーシャのバランスを崩さないように、食物の6つの性質を考えて、調理の工夫もしてみてください。

体質診断はこちら
>>108の生き方ヒント一覧
>>アーユルヴェーダ入門セミナー