日本人とアーユルヴェーダ

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水泉動、春の準備が進んでいます

2022.01.10

今日1月11日は七十二候のうちの水泉動(すいせんうごく)です。「しみずあたたかくをふくむ」とも読みます。

12月21日の冬至は一年うちで最も太陽が低く日照時間が短くなります。空気は大地からの放射熱で温まりますから、私たち人間の体感する気温はそれから1ケ月後の1月21日の大寒の頃が最も低くなります。しかし大地は冬至をすぎて太陽のエネルギーが回復して徐々に温められ、ちょうど水泉動の頃、凍った泉が融けて動き始めるということでしょう。

人間が見えている世界は冬枯れで冬本番ですが、大自然の奥深いところでは、春の準備が進んでいるというわけです。七十二候は季節の先読みをしているところが素敵ですね。

アーユルヴェーダの古典でも、自然の変化と同様に人間の心身の変化を説明しています。冬の間にたまったカパが動き始めて症状が出始める頃と考えてもよいかもしれません。

こんな風に自然に目をむけて毎日を過ごすと生きていることが楽しく感謝の気持ちが湧いてきますね。

ちょうど今頃は、寒しじみの旬の季節です。年末年始で疲れた肝臓のために、温かいしじみ汁など召し上がってはいかがでしょうか。

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