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茅の輪くぐりと水無月でお祓い

2024.07.01

朔日参りとは

朔日参りとは

今日は7月1日。一年の後半戦がスタートしました。そして、本日はお朔日参りの日でもあります。一昨年、年女を迎えるにあたって、心身の健康をより意識しようと始めた朔日参り、現在も続けております。改めて朔日参りについてお話したいと思います。

朔日(ついたち)は、ツキタチ(月立)という音が変化したもので、こもっていた月が出はじめるという意味だそうです。全国各地で、元旦はじめ、毎月初めの一日に神社にお参りし、新しい月の無事を祈る風習が残されており、これを「朔日参り」と呼んでいます。毎月通うのは、ご近所の氏神様がよいそうで、私は、まず夫婦で北澤八幡宮にお参りしてから、私だけ会社近くの隠田神社にお参りしています。

近所の氏神様

毎月通うのはむしろご近所の氏神様がよいそうです。まずは夫婦で北澤八幡宮にお参りしてから、私だけ会社近くの氏神様である隠田神社に向かいます。

北澤八幡宮は、台地の縁にあたる斜面に立地していて、樹齢を重ねた高木が残っていて、ひっそりと周辺の閑静な住宅街を守っている感じがあります。境内付近は、地域の子供の遊び場、散歩道にもなっています。かつて、江原啓之さんが神職として奉職されていたと言われています。

夏越の祓の茅の輪くぐり

隠田神社

私の教室のある渋谷区神宮前の氏神様は隠田神社となります。今年、朔日参りを始めるにあたり、少し調べてみたら、、、                 

隠田神社は、「東京・原宿に400年 美と縁結びの守り神」とありました。アーユルヴェーダの教室をやっている私たちには、ぴったりの守り神です。

現在この地域は、ファッション・アパレル、美容関係を中心に多くの店舗や企業が立ち並び、文化流行の発信地になっています。こちらの神社もそんな地域にひっそりとたたずんでいます。

茅の輪くぐり

隠田神社には、日本中で6月末日に行われる「夏越の祓」の「茅の輪」が残されていました。

夏越の祓(なごしのはらえ)とは、一年の上半期が終わる6月の末日に、半年間で私たちの身についた穢れを祓い、残りの半年を健やかに過ごすための行事です。この夏越の祓は各神社で行われているので、行かれたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

夏越の祓の大祓式では、茅(ちがや)で作られた大きな輪が設置されていて、そこをくぐる「茅の輪くぐり」という神事が行われます。この茅の輪(ちのわ)をくぐることで、穢れが祓われ、健康な生活を送れるようになるそうです。

私も案内板に書かれているとおりにやってみました。茅の輪を左足でまたぎながらくぐります。茅の輪の左側を回ってから正面に戻って一礼します。次は、茅の輪を右足でまたぎながらくぐります。茅の輪の右側を回ってから正面に戻って一礼します。もう一度、左足で茅の輪をまたいで左側へ回り、茅の輪の正面に立って一礼します。 最後は茅の輪をくぐり抜けて拝殿でお参りを行います。

お参り自体はほんのわずかな時間ですが、茅の輪くぐりの行為に集中することで、ちょっとした瞑想のような感覚が得られ、それだけでも穢れが祓われたような気がしますよ。

季節を感じる生き方

水無月という和菓子

そしてもう一つ、「夏越の祓」に穢れを祓うために用いられるのが「水無月」という和菓子です。水無月は6月を代表する和菓子で、日本中の和菓子屋さんどこでも売られています。白い外郎(ういろう)の上に、小豆をのせ、三角形に包丁されたお菓子です。水無月の上部にある小豆は悪魔払いの意味があり、三角の外郎は暑気を払う氷室を表しているといわれています。私は今年だけでも、仙太郎、鈴懸、風月堂、俵屋吉富の水無月をいただきました。

日本のリトゥチャルヤ

アーユルヴェーダでもリトゥチャルヤで、季節を意識した生活を行いますが、このように日本の暦を意識した生活も理にかなっていて面白いですね。そして、何よりもこういういった日本の年中行事は、物を使って、感謝や祈りという願いを込めます。視覚的にも日本の美しい風物を楽しむことになるので、日常生活にゆとりと豊かさをそえるものだと思います。

今年前半は新しい仕事の準備に取り組んで走ってきました。その疲れが出ないよう、今年後半も頑張っていこうと思います。皆さんも年末に「いい一年だった!」と感じられるように、後半戦も様々なことにチャレンジしてくださいね。

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