初対面の場がちょっと楽しみになる心の持ち方・ふるまい方 ~ヒント#8

2022.07.17

話すことが苦手、人見知りという方にとって「初対面の場」というのは、なかなかの試練なのではないでしょうか。緊張したり、不安になったり、、前日から落ち着かないという方もいらっしゃるかもしれません。今回は初対面の場が得意というタイプの方をモデルに、初対面の場がちょっと楽しみになる心の持ち方やふるまい方をご紹介します。

意識の向け方

まず、初対面の場を迎える時、皆さんはどのような意識が働いているでしょうか。初対面が苦手な人と得意な人では、意識の方向が違っているようです。

初対面が苦手な人の意識の方向

初対面が苦手な人は、相手に会う前や会っているときにこのような意識が働きます。

・私、大丈夫かな?!
・私、変じゃないかな?!
・私、ちゃんと話せるかな?!
・私、どんなふうに思われているかな?!

お気づきでしょうか?すべて「私」から始まる文章になっています。つまり、初対面の場において意識が「自分」に向いているということになります。自分に意識が向くと、相手がどうかということより、自分がどう見られているかということにフォーカスされるため、緊張しやすくなったり、不安になったりします。

初対面が得意な人の意識の方向

一方、初対面が得意な人は、

・この人、どんな人かな?!
・この人と、どんな話ができるかな?!
・この人、どんなことに興味があるかな?!

というように、意識がすべて「相手」に向いています。意識が相手に向いていると自分が相手からどう見られているかなどということは頭に浮かばないため、集中して相手と向き合うことができます。

心の中の状態

「緊張する」「うまく話せるかな」「大丈夫かな」「変な空気になったらどうしよう」等、話すのが苦手な方や人見知りの方が初対面の場に向かうとき、このような言葉が頭に浮かんではいないでしょうか。もしかすると、声に出してしまっているかもしれません。私たちの脳は、心に思っていること、意識していることに沿って行動するとNLPでは考えられているので、そのような言葉が頭に浮かんでいるときには、緊張、不安、という感情に基づいた行動をとってしまいます。では、どうすればよいのか?というと、頭に浮かべる言葉を変える、自分にプラスの言葉を投げかけてあげるようにします。プロのアスリートたちがモチベーションを上げ、自分の潜在能力を引き出すために「私ならできる」と暗示(アファーメーション)をかけることがあるのですが、これと同じ考え方です。このようにすることによって、心の中にポジティブな状況を生み出すことができます。そして、そのポジティブな心の状況が、ポジティブな行動にもつながっていくのです。初対面の場に向かうときには少し口角を上げて、「出会いの機会がもらえてうれしい」「○○さんとお話しできることが楽しみ」といったポジティブな言葉つぶやいてみましょう。

ふるまい方

相手の姿勢に合わせる

まずは、相手の姿勢に合わせてみましょう。相手の姿勢に合わせるためには、相手のことをよく観察する必要があるため、自分に向きがちな意識を相手に向けることにもつながります。姿勢や表情、視線などを自然に合わせるようにします。人は似ているものに親しみを感じるという性質があるため、姿勢が合ってくることで、相手はもちろん自分もリラックスできるようになります。

会話をゆだねてみる

「何を話せばいいかわからない」これが、初対面の場が苦手な人の緊張・憂鬱の大きな理由ではないでしょうか。もし、これが原因で初対面の場が苦手なのであれば、相手に会話をゆだねてみるというのもひとつです。「よく話を聞いてくれる人」というのは、信頼を得やすいともいわれています。話すのが苦手なのであれば、聞き役に回る。そんな風に、相手にゆだねてみるというのも、緊張や憂鬱を緩和するひとつのポイントです。
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いかがでしたか?!今回は初対面の場にフォーカスしてお話をしましたが、「一期一会」という言葉の通り、その時の出会いは生涯において1回しかありません。すべての出会いの機会を大切に楽しんでいきたいですね。

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