アーユルヴェーダと心理学

 

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毎日のマッサージで世界が変わる

2021.06.19

皆さんは、ベピーマッサージをご存じですか?育児法としてブームになっていますが、これもアーユルヴェーダがもとになっているのです。インド・スリランカでは、生後3ケ月位から、赤ちゃんにたっぷりのオイルを使ってマッサージをするのがお母さんとおばあちゃんの仕事になっています。

生れたばかりの赤ちゃんが仕事で疲れているわけではないですよね。なぜベビーマッサージが伝統になっているのでしょう。

たっぷりのオイルを使ったなめらかなタッチによるマッサージは、子供の脳の発育を促し、情緒の安定に働きかけると言われています。皮脳同根という、皮膚と脳細胞は元々同じところからはじまり人体が形成されていったという意味の言葉がありますが、
皮膚への心地よい刺激が脳のヒーリングにもつながっているのです。

現代人は、インターネットの発展によって、情報過多、人間関係のゆがみからくるストレスで、脳が疲れきっています。
アーユルヴェーダのオイルマッサージによって、頭がリセットされた感覚になるのです。

また、アーユルヴェーダの元になった、聖典「リグヴェーダ」では このような記載があります。

私の手そのものが至福です 私の手は至福以上のものでさえあります

なぜならば、この手は人を癒す全ての力を持っているからです

ただ触れるだけですべての病気を治す力をもっています

人は手によって様々な情報を受け取ります

「手当て」ということば、ご存じですよね。手が人に触れることによって、その人の心と身体に深く影響するという意味は、
この古典からきているのです。

アーユルヴェーダのオイルマッサージは、筋肉、血行、脳、すべてに働きかけることができるものとして、今まさに必要とされています。特に、マッサージに使うハーバルオイルにその秘密があります。マッサージオイルは、セサミオイルがベースになっていて、さまざまな薬草が煎じて煮込んであります。

  • セサミオイルは、ビタミンA、B、E、ミネラルや良質のたんぱく質を大量に含みます。
  • セサミの主成分であるセサミンが、活性酸素やその他の老廃物を除去します。
  • セサミオイルは、身体を温め、新陳代謝を促進します。
  • オイルごとに、異なるハーブを配合しているので、体質ごと、体調ごとに、オイルを選べます。
  • ビタミンA、B、E、ミネラルなどの栄養を皮膚や頭皮に補給します。
  • 皮膚や頭髪の輝きを増します。
  • オイルが身体の表面を覆うので、一日中、守られているという感覚を得ることができます。
  • 抗酸化作用、抗菌作用が高く、酸化しにくいため、温熱処理をしたオイルは数年間、保存が可能です。

アーユルヴェーダのオイルマッサージを定期的に受けて、健康で穏やかな心でいること、技術を修得して、家族やたくさんの人を癒すこと。そんな人が一人でも増えたら、世界が少しずつ平和になっていく気がします。

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