先日卒業生Kさんのマッサージチェックをさせていただきました。私は自分で施術をすることはありませんが、校長として、開校当時はマッサージのクラスを受講しましたし、他の色々な施術を受けて、マッサージというものを研究した時期がありました。
そんな立場で、サロントレーニングでは、最後のチェックは私の役目となっています。完全にクライアント目線でマッサージを受けさせていただきます。
人の手が人の身体に触れるというのは不思議なもので、触れられている手からマッサージをする人の意識や感情が伝わってくるものです。マッサージは技術も大切ですが、むしろどのような思いをもって、どのように人を扱うかが、とても大切だと思います。
意識がはっきりしているセラピストのペースで、意識がもうろうとしているクライアントが手足を動かされると何か機械のように扱われたと感じるかもしれません。逆にゆったりと丁寧に扱われると、それだけで癒され、スピリチュアルなヒーリングにもなります。
タオルワーク、髪の毛の扱い方、オイルの塗布、室温の管理、ベッドのまわりの動き、こういった身体の動きすべてからセラピストの思いは伝わります。
そんなことを、Kさんの手をとりながら、やってみて、施術後の感想として伝えてみました。
Kさんはご主人をモデルに1年間マッサージの練習をしてきたようです。私のコメントを意識して、ご主人と接してみたら、とても良好な関係で1週間過ごせたと話してくれました。
言葉そして、手から伝えるコミュニケーション。優しい言葉、丁寧なふれあい、それだけで人は癒されるのだと思います。セラピストの活動に限らず、私たちの日常の生活の中で、あたりまえのようで中々できていない人と人とのコミュニケーションの基本かもしれません。