感情の波とうまくつきあう方法 ~ヒント#11

2022.08.27


日々生活していると、自分の中に様々な感情がわいてくると思います。
ポジティブな感情であれば幸せですが、怒りや不安、心配といった感情がわいてしまい、モヤモヤして困るということもあるのではないでしょうか。
今回は、感情の波とうまくつきあう方法についてご紹介します。

感情の波について

こんなことも感情の波をつくっている

感情の波をつくっている要因にはいくつかありますが、物事が思い通りにはかどらない場合は、多くの人がイライラという不快な感情をもつのは自然なことです。自分の努力や捉え方次第でその感情はコントロールすることができます。ここでは、自分の努力では、コントロールしづらい感情の波がおこる状況について、考えてみたいと思います。
まずは「ホルモンバランスの問題」。特に女性がこの要因に強く影響される人が多いと思いますが、現在では男性にも更年期障害のようなものがあるということもわかってきており、ホルモンのアンバランスが感情にも影響していると考えられます。
2つめが「育ってきた環境」です。特に幼少期の環境で感情の波とうまくつきあえない人と密接に関係していた場合などは、その人自身も感情のコントロールが難しくなる傾向にあります。
3つめは「持ち合わせた資質」によるものです。私たちにはそれぞれ思考にパターンがあり、感情を原動力して、何かにチャレンジしていくというパターンの人は、元々感情の影響が強いため、感情をコントロールできないこともあります。

感情の波はなかったことにはできない

一度あふれ出した、またはあふれかけた感情をなかったことにすることはできません。表に出さなかったとしても、これは抑えている、我慢しているだけに過ぎず、積み重なると体調に支障をきたしたり、もっと大きな感情となって爆発してしまうということにもなりかねないのです。

感情の波をとことん感じる

感情があふれ出した場合は、とことんそれを感じるということが第一です。ただし周りに人がいる環境だと、相手にも影響を及ぼしてしまう場合があるので、ひとりで感じるようにします。途中最初に感じた感情から変化していく場合もありますが、その変化した感情も含めて、すべて出し切って波がおさまるまで感じることを続けていきましょう。途中整理がつかない場合は、書き出してみるのも有効です。

体からのアプローチ

NLPでは「心と身体はひとつの有機的なシステム」という前提があります。そのため、感情とうまくつきあうには、心へのアプローチだけでなく体へのアプローチも有効です。
ここでは、番外編としてアーユルヴェーダの考えも用いた体へのアプローチをご紹介します。

睡眠

まず、感情のコントロールにおいて睡眠はとても重要な要素です。睡眠によって、脳では莫大な情報の整理を行っているので、睡眠時間が削られると脳は混乱状態にあり、イライラしやすくなる傾向にあります。アーユルヴェーダにおいても、人生の3分の1という時間を費やす睡眠の質を上げることは体と心の健康にとって大切であると言及し、以下のような教えを挙げています。

・睡眠時間は体質によって6~8時間とるのが望ましい。
(ヴァータ体質8時間、ピッタ体質7時間、カパ体質6時間)
※簡単にできる!アーユルヴェーダの体質診断はこちらから
・朝、6時までに起床するのが望ましい。
・昼寝はしないのが望ましい。

夜の睡眠の質を上げるためには、起床時間や昼寝など、1日のサイクルの中での睡眠についても考える必要があります。よく眠れない、睡眠時間は確保しているのに、朝起きた時疲れているという方は、ぜひ上記の習慣をお試しください。

運動

先ほどもお話した通り「心と体はひとつの有機的なシステム」であるため、心がネガティブな気持ちから抜け出せないというときに体を動かすことで、心も動き始めるということがあります。また心に感じた不満感を運動して体を動かすことで発散することもできます。そのため、運動は体の健康だけではなく心の健康にも有益です。ただし、やりすぎたり運動の種類によっては、逆に体を疲れさせたり、心にストレスをためてしまうこともあるので、体も心も整えたいときには以下のような運動の仕方がおすすめです。

・「口で呼吸しはじめた」「口が渇いてきた」「発汗しはじめた」と感じる程度が適度な運動量です。このように感じたら運動をやめるようにしましょう。
・勝ち負けを競う運動に夢中になると、無理していることを忘れがちになりますし、負けると反対にストレスになることも。できるだけ一人で達成感を感じられる運動をするようにしましょう。

上記を踏まえると、最も簡単にできる運動は「ウォーキング」です。何も考えず、歩くことに集中することで、簡単な瞑想にもなり、体と心が整いやすくなります。

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