体質とはその人の本質、自分を知る上でとても大切です~ヒント#6

2020.07.04

私たちの生命は、ヴァータ(風)、ピッタ(火)、カパ(水)という3つのドーシャ(生命エネルギー)によってなりたっています。すべての人は3つの生命エネルギーをもっていますが、どのエネルギーをどのくらいもっているか、そのバランスは人それぞれ異なります。

ドーシャについては、ヒント#5で詳しくご説明しましたので、ぜひ、ヒント#5もお読みください。

このエネルギーのバランスの違いによって、体質が決定します。3つのエネルギーのうち、より多くもっているエネルギーの影響によって、それぞれの人の体質や性格の特徴がつくられます。長所と短所がかね備わって、その人の個性が形成されます。


7つの体質とは

3つのエネルギーによって体質が分けられますが、一つが優位な人、2つが優位な複合型の人、そして、3つともほぼ同じの人の、大きく分けて、7つの体質に分類されます。
①ヴァータ体質
②ピッタ体質
③カパ体質
④ヴァータ・ピッタ体質/ピッタ・ヴァータ体質
⑤ピッタ・カパ体質/カパ・ピッタ体質
⑥ヴァータ・カパ体質/カパ・ヴァータ体質
⑦ヴァータ・ピッタ・カパ体質

実際には、100人の人がいれば100通りのバランスがあります。その違いがそれぞれの人の個性となっていますが、大まかにはこの7つに分類して、体質を見ていくと、便利でしょう。ほとんどの人は、2種類が複合しています。3つともほぼ同じ人は、トリドーシャといい、アーユルヴェーダでは、理想と考えられています。

体質はその人の本質

一般的には、体質は生まれてから死ぬまで変化しないといわれています。その人の生まれたときの環境、両親の体質・体調などの影響で、受精のタイミングで決定し、一生変わらないのです。
体質とは正確な意味でいうと、その人の本質といえるほど、自分を知る上で大切です。

体調は変化する

3つの生命エネルギーは、サンスクリット語でドーシャといいますが、「不純なもの」「増えやすいもの」というのがもともとの意味です。生まれながらのドーシャのバランスは変わりませんが、このドーシャは、日々の生活の影響を受けて、不安定に増えては戻りを繰り返します。それが体調となって現れます。

「体質改善」という言葉を使いますが、それは体調を元に戻すことと考えるといいでしょう。その人の本来のエネルギーのバランスが乱れて、その人らしさが失われた時に、元のバランスにもどすことによって、その人本来の健康で生き生きした状態になるのです。

不調が予測できる

人は、自分が多くもっているエネルギーを使った生活をするので、そのエネルギーが増えやすく、そのエネルギーが増えた状態の不調になりやすいと考えられています。それぞれのエネルギーによって、つぎのように起こりやすいトラブルがあります。

・ヴァータの関係:排泄、泌尿器、神経系のトラブル
・ピッタの関係:胃腸、消化器系のトラブル
・カパの関係:呼吸器系のトラブル

自分の体質を知っていると、色々なことが予測できて、毎日の過ごし方の方針も立てられます。とても便利ですので、ぜひ、参考にしてみてください。

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