最近、オーガニック、野菜中心、フルーツなど食生活を気にする方がとても増えてきました。アーユルヴェーダは、何を食べるかだけでなく、どう食べるかも大切だと教えています。どう食べるかは消化力にも影響するからです。
食べ方の7つのポイント
食べ方のポイントを7つご紹介します。
1.食べ合わせ
a.果物は別に食べる
果物は他の食べ物よりも速いスピードで消化されます。果物を他の種類の食べ物と一緒に食べると、ゆっくり消化に時間をかけるので、お腹が張る、ゲップが出る、などの症状が出やすくなります。
b.豆類やチーズ、ヨーグルト、卵などの重い食べものを、一度の食事でたくさん食べることを避ける
多量の重い食べものは消化を遅らせて、消化力を弱らせるからです。
c.乳製品にレモンやトマトを一緒に食べることを避ける
酸味が加わると消化管で乳製品が凝固し、消化不良や消化力低下につながります。
d.蜂蜜には火を通さない
蜂蜜は火を通すと毒となります。蜂蜜入りのハーブティーもお湯が冷めた後蜂蜜を入れてください。
2.食べる量
食べる量の目安は、食べ物は胃袋の1/2、水が1/4、空気1/4が良いと言われています。食事も白湯をすすりながら、腹8分目に抑えるといいでしょう。現代医学的にもカロリー摂取量を60%にへらすと、寿命が2倍になるといわれています。
3.食物の産地
自分の住んでいる周囲2キロ以内でとれる食物を食べるといいでしょう。地産地消もすすめられています。植物は、その環境に耐えられるように生育します。自分と同じ環境にある植物は、人間のからだに必要なものを作っているので、その栄養素をとるのがよいのです。
4.素材のとれる季節
旬の食物がその時期に高まるドーシャをバランスさせてくれます。寒い季節は熱性、熱い季節は冷性をとってバランスをとるといいでしょう。
5.食事をする環境
・快適で適当な設備が整った場所で必ず座って落ち着いて食べましょう。
・食事の前には必ず目を閉じ、感謝の言葉を唱えます。
・食べる速度は早すぎず遅すぎず、よく噛みましょう。
・食後は慌ただしくせず、すぐに動かないこと、少なくとも3~5分は座って消化を見届けます。
これらすべて、リラックスして、副交感神経を刺激して、消化力を高めてくれる食べ方です。
6.食べる時間
お腹がすいてから、時間をわきまえ、毎日同じ時間帯に規則的に食べましょう。食事は前の食事の食べ物が胃での消化が終わってから食べるとよいでしょう。そして、昼食を主にして、夕食は軽くできるだけバランスのとれたものにします。冷たい食物は避けましょう。冷蔵庫で冷やしたものをそのまま食べるのは禁止です。白湯をすすりながら食べるとよいでしょう。
7.摂る人の体と心の状態
消化力は人それぞれ異なり、また個々人のその時々の体調によっても色々です。消化力に応じて、食物をうまく選択しましょう。心をこめて作った料理はそれだけでも食べる人のエネルギーを高めます。もちろん、作ってくれた人の愛情に感謝しながら食べることも大切です。
皆さんは食べた物がしっかり、エネルギーと体を作れるように、食べ方にも意識をむけてみてください。