消化力は生きる力!消化力をアップする7つのポイント~ヒント#15

2020.09.03

食べ物に気を使っても、消化力について、考えることはあまりないかと思います。
私がアーユルヴェーダを知ってから一番役に立った考え方は、この「消化力」です。


消化力は生きる力

消化力は、アーユルヴェーダの健康法で一番重要なコンセプトとも言えるでしょう。消化力は、サンスクリット語ではアグニ(agni)といいます。英語のignite(発火する)の語源でもあります。人間や動物の体内では、食物の消化し、栄養を全身に行き渡らせて健康をもたらす働きをします。さらに、子孫繁栄や財産の増大などにも発展していく生きる力といえます。

食物は、消化管を通る過程で、消化、吸収、代謝して、エネルギーや熱、さらに血液、筋肉、骨などの組織になります。消化力が落ちると、消化、吸収、代謝がしっかりできないので、エネルギー不足や誤った組織が作られます。特に、食べ物を消化する「胃」、栄養素を変換する「肝臓」、エネルギーや組織の代謝をする「細胞」が重要な場所といえます。

また、人は外界の情報を取り入れて、それを消化して、自分の知識として、生きる手段にします。取り入れた情報を脳でしっかり処理して、取捨選択ができれば、頭はすっきりしていますが、情報量が多すぎて消化できなければ、頭は混乱状態になります。

正常な消化力は、体にも精神にも必要です。

未消化物は病気のもと

消化力が低下すると体の中に消化しきれないものが残り、それを未消化物(アーマ)といいます。それが病気のもとになります。体力の減退、重さ・だるさ、胃のもたれ・胸やけ、肉体的・精神的疲労感、日中の眠気などの症状がもしあったら、消化力が低下して、体に未消化物ができているサインといえるでしょう。

消化力は体質によって異なる

ヴァータ体質は、食欲も消化力も不規則でむらがあります。一度にたくさんは食べられず、少ない量を何度かに分けてちょこちょこ食べる傾向があります。朝、お腹がすかなく、食べない人が多い。どちらかというと目が食べたいと言えるでしょう。

ピッタ体質は、食欲はあり、消化力も強く、食べる量もたっぷりです。食べてもすぐお腹がすき、お腹がすくと我慢できずイライラしたりする傾向があります。お肉が好きです。

カパ体質は、食欲は安定しています。消化力はやや弱く、消化に時間がかかります。食べる量はふつうか少なめです。食事を抜いても気分は変わらず、朝食は食べなくてもよいでしょう。

消化力は体調によっても変化する

消化力は常に一定ではなく、睡眠、ストレス、運動、仕事などの生活習慣でも大きく変化しますし、誤った食べ方、量、質、時間にも影響されます。誤った生活習慣は、ドーシャのバランスを崩して、その結果、消化力は低下し、体の中には病気のもとになる未消化物が蓄積していきます。

消化力を高めるポイント

1.白湯を飲む

10~15分間沸騰させたお湯を少し冷まし、一日5杯位飲むといいでしょう。慣れないと味がないので不味いと感じる方も徐々に甘さを感じてくると思います。そうなったら、未消化物が排出され、消化力が高まってきたサインです。少なくとも冷たい物はひかえるといいです。

2.食事を軽くする

週に一度夕食を抜く、あるいは月に一度一日断食をするのもおすすめです。胃を休めることで、体全体の消化力が回復します。

3.規則的に食べる 空腹を感じたら食べる 就寝前2時間は食べない

食事は前の食事が胃で消化し終わってから食べるのを意識してください。お腹がなるというのは、胃での消化が終わったサインです。朝昼晩、決まった時間に規則的に食べるように、毎回の食事量を調整してください。

4.一口ずつよく噛む

口でしっかり噛めば噛むほど、胃の負担が軽くなります。私は一人で食事する時は口に食べ物を入れたら、箸をおいて、目をつぶり、食べ物の味や状態に意識を集中して、30回ほど噛みます。ダイエットにもなりますので、ぜひやってみてください。

5.落ち着いた気持ちで座って食べる

消化は副交感神経が優位な状態で活発になります。リラックスして、好きな人と食事をするのがよいでしょう。

6.食後はすぐ動かない、軽く散歩する

  これも自律神経のバランスを保ち、消化を助けるのに大切です。

7.昼寝はさける

昼寝、特に食後の睡眠は、消化力の低下につながりますので、アーユルヴェーダでは禁止事項になっていま
す。

ご自分が今しっかり消化、吸収、代謝できているか、少し観察してみてください。健康を守るためにはとても大切です。

体質診断はこちら
>>108の生き方ヒント一覧
>>アーユルヴェーダ入門セミナー