アーユルヴェーダと心理学

 

Wellbeing
ブログ

愛を得るための行動、あなたはどれ?

2021.11.15

私たち人間の本質的で最も大切な心の欲求は「愛」 であるということを先日の記事で書きつづりました。

それは生きるためにも、心と身体が成長するにも、本質的で基本になる欲求です。 子供が母親から愛されていて、守られて、安心な状態でいられるのは、こんなふうに優しく輝く笑顔で見守られている状況です。

 さて、お母さんの子供に対する愛情は絶対的であるとしても、色々な事情があって、一日24時間、こんな風に笑顔で見守ることができないこともあるかもしれません。

何か悩みを抱えていたり、仕事もしていて、時間に追われていたり、疲れきっていたり、ご主人や両親との関係、あるいは初めての育児でとまどいもあるかもしれません。私のスクールでも、子育て中のお母さんが何人もいますが、皆さん、時間を作るのに苦労されながら頑張っています。

ところで、子供の方も自分が生きながらえるために、安心な状態を獲得するために、必死です。お母さんの顔色や行動をしっかり観察しています。そして、お母さんから愛情を獲得するために、色々な行動に出て、お母さんの注意をひくために頑張ります。

□甘えたり、抱きついて、スキンシップをえようとする

□お母さんが笑顔のままでいられるように、困らせないように、心配させないようにする。我慢して、おとなしくして、安心させる

□お母さんにほめられようと評価をえようとがんばる □お腹をこわしたり、熱を出したりして、お母さんにそばにいてもらう

□注意をひくために、自分を守るために、反発したり、困らせようとする   さて、皆さんは、子供の時にこれらのうち、どの行動に出たでしょうか?   いかがでしょうか?その行動のパターン、大人になった今、職場や今の家族、その他の人間関係でも同じ行動をとっていませんか?

実は、人は、子供の時に養育者の愛情をえるために習慣化した行動のパターンを大人になってからも使って生き抜いていくのです。   幼い子供が母親や父親に抱きついて、甘えるというのは、とても子供らしい行動です。大人になってからも、甘えるというのは、緊張せず、ありのままの自分の気持ちや相手への要望を言葉で表現して、自分の思い通りに近い状態に物事を運ぶことができている状態です。

それ以外の行動のパターンはどうでしょうか?子供ながらに、自分の感情をありのままには表現せず、精一杯我慢している状況です。そして、この状態は、心と身体に緊張をため込むことになります。身体に緊張が常にあり、頭痛や冷え等、ちょっとした不快症状をお持ちの方、仕事や人間関係、なにかしっくりいかない、何か満たされていないと感じる方。

その根本的な原因は、あなたの「愛をえるための行動パターン」に問題があるかもしれません。

今年はもっと健康になろう、仕事も恋愛ももっと楽しく充実したいと思っていらっしゃる方、ぜひ身近かな人に甘えること、ありのままの自分の気持ちを表現することをぜひ実践してみてください。

>>ブログ一覧
>>108の生き方ヒント一覧
>>アーユルヴェーダ入門セミナー