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原因と結果の法則

2021.06.30

原因と結果の法則という言葉を、耳にされたことがあるという方も多い思います。これは、1800年代後半のイギリス人作家ジェームズ・アレンの代表作である『As a Man thinketh』の翻訳本の日本語タイトルであり、自己啓発書の原点と言われています。現在でも世界中で売れ続けていて、聖書につぐロングセラーの一つと言われていて、日本でも50万部を超えるベストセラーです。


実は、この日本語タイトル、『原因と結果の法則』は、インドのウパシャッド哲学の「カルマの法則」に由来します。カルマとは、行為とその結果のことです。この瞬間に起こるすべてのことは過去に行った選択の結果であることを
いいます。

私たち人間は生まれてから、死ぬまで、無限の選択を行っていく存在ですが、
多くは無意識に物事を選択しています。その選択は、あなたの価値感や生活習慣でパターン化されてしまっています。

ウパニシャッド哲学では、新たな選択をする時は、ちょっと立ち止まり、自分自身を観察し、この結果はどうなるだろうと意識することをすすめしています。

その選択が自分や周囲に幸せをもたらさないのであれば、選択することはやめましょう。不快を感じたら、立ち止まってその選択によってもたらされる結果を考えるようにします。それによって、自然に正しい選択ができるようになります。

自分に意識を集中して、快・不快のメッセージを聞き取って選択しましょう。
未来はあなたの人生の一瞬一瞬の選択によって、作り出されます。
未来を変えるには、あなたの今パターン化されている選択を変えるしかありません。

家族、仕事、その他のおつきあい、あなたがストレスに感じる状況や関係はなかいでしょうか?その状況や関係を作った過去の選択はなんだったのでしょうか?

もちろん、過去におこなった選択からもたらされる結果を放棄したり、無視したりすることはできません。過去の誤った選択によって、思いどおりにならない、ストレスを感じる状況があるのならば、そのストレスは、あなたの成長のためのエネルギーであり、モチベーションともなります。

その状況を一歩引いて観察して、自己成長のための課題として、どのように取り組むか?どのように解決するか?創造的に工夫をして、アクションプランをたてるのもよいですね。

2021年も半分が過ぎようとしています。あなたの未来は、明日からのあなたの選択が作ります。

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