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柳原一成先生の会

2022.04.11

今日は江戸懐石近茶流「柳原一成先生の会」に参列させていただきました。1月29日に車の事故で急逝されたことを知った時には、あまりにも突然のことで一日何も考えられないほどでした。今日は来賓の方の挨拶にはじまり、先生が40年ちかく出演されていたNHKの「きょうの料理」の名場面が映し出されました。「調理はチャレンジ」「伝統は伝えるだけでなく新しいものを加えていかなければならない」という言葉どおり、日本料理の保存用に使われる上白糖を減らすためにハチミツを使った料理を研究されているエピソードが紹介されました。そして、各地の蜂蜜を取り寄せるのではなく、自ら赤坂の教室の屋上でたくさんの蜂を飼育されるところが先生のこだわりの料理道でした。教室では、日本料理の手間ひまかけた、素材を生かす料理を学ぶということで、先生が軽井沢の菜園で育てた野菜、豊洲で一尾一尾選んだ魚で料理を教えていただきました。最近の教室では、ご子息の尚之先生が講義をされるものの、実習では各調理台を回って、私たちの手元をじっと見守っていてくださいました。なかなか包丁さばきが上達しない私は、何度も、厳しく指導いただきました。そんな先生が、1月の実習で、私が堀川ごぼうの中心を切り抜いている時にいらして、「上手、じょうず^^」と優しい笑顔で声をかけてくださったのが、最後のお言葉になってしまうとは。享年79才、まだまだ若くてこれからもたくさんのことを教えて頂きたかった、とても残念でなりません。今日はお別れの会ではなく、感謝をお伝えして、これからもずっと見守っていただこうという会でした。本当にありがとうございました。あらためて、ご冥福をお祈りいたします。ホテル・オークラ平安の間に集ったご来賓、そして、門下生約1000人、一人一人が白いカーネーションを献げながら、感謝をお伝えする時間を頂きました。会を準備してくださった、尚之先生、紀子先生はじめ、柳原家の皆さまと先輩方にもあらためて御礼申し上げます。

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