自分の呼吸に意識をむけて瞑想する~ヒント#4

2020.06.21


今この瞬間の自分に集中する

今この瞬間の自分、それは私のこの話を聞いたり、読んだりしている、今の貴方です。もし、何か後でやる事が気になっていたり、昨日にあったことでまだ落ち込んでいたりすると、貴方の頭は未来や過去にいることになります。このわずかな3分間の話も頭に入ってこないかもしれません。聞いてみようと思った以上、今この瞬間に意識を集中することで、今入ってきた情報を脳はしっかり処理して、貴方の知識として記憶されます。貴方の時間が有効に使われたことになります。

なぜ、あえて「意識する」ことが必要なのでしょうか?

実は私たちの心は、「今この瞬間」にいることは少ないのです。これからどうなるのだろうという未来の不安、 あんなことしなければよかったという過去への後悔、こうなったらいいなあと未来を思い描いたり、過去の栄光に執着したり、思考は過去か未来に埋もれているのです。未来や過去に心を奪われるのは、時間という概念を認識できるようになった人間だけの特性です。未来を思い悩んだり、過去を後悔したりする猫や犬もいないです。

そして、人間の脳は、意外と不器用なのです。2つの以上のことに思考をバランスよく分配することが元々苦手で、強い刺激の方に意識はとらわれがちになります。強い刺激とは、不安や怒り、悲しみなどのネガティブな思考や感情です。ですから、意識して、「今」に集中しないと、心が休まる状態にはならないのです。

自分で意識して、今、目の前でおきていることに集中しないと、今が疎かになり、皆さんの能力が発揮できず、できるものもうまくいかなくなり、ますます、ネガティブな感情に振り回されていくことになるのです。

「今を意識する」にはどうしたらよいのでしょうか。

今を楽しむのがアーユルヴェーダ

今この瞬間に意識を向け続けることはとても難しいのですが、これはほんの数分でもその状態になる時間があるだけで、心の余裕となり、体の健康にもつながると、アーユルヴェーダでは考えられています。
アーユルヴェーダのマッサージも、考えごとなどせずに、温かいオイルとセラピストの優しい手に意識をむけてみることで、心も体もリラックスして、効果はより高まります。

ヨーガや瞑想は「今に集中する」訓練

ヨーガや瞑想も、呼吸に意識を向けたり、自分の体の一部に意識をむけたりすることで、今この瞬間に集中する訓練になります。現代のマインドフルネスもすべてこの「今この瞬間の自分」に意識を向けることなのです。

呼吸とはまさに今この瞬間にあなたの体の中で起こっていることです。「今この瞬間の自分」なのです。 目を瞑り、リラックスした態勢で、自分の呼吸に意識を向けます。最初は浅い呼吸に気づくかもしれません。早い呼吸かもしれません。 吸って吐いてを繰り返す呼吸に意識を向けていくと、おのずと思考が止まっていくでしょう。

日本の道の世界

私は趣味で、お茶を点てたり、花を生けたりします。若い頃の私は、仕事のことが気になって、お稽古の時間は、心のここにあらず状態で長続きしませんでした。茶道や華道などの日本の道の世界も「今この瞬間に集中する」ということが身につくことで、楽しめるようになっていくようです。

この「今この瞬間の自分」に意識を向ける時間が1日1分でも増えることで、皆さんの心に余裕が出てくることに気づくと思います。ぜひ実践してみてください。

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