体質は、身体的特徴だけでなく、精神的な特徴としてもあらわれます。皆さんの精神的特徴は、ヴァータ、ピッタ、カパのどのようなバランスかぜひ考えてみてください。じつは人との係り方も体質によって大きく異なります。自分と自分に係る人の体質を把握しておけば、より円滑な人間関係が築けるのではないかと思います。
体質別の生理学的特徴
3つのドーシャ(エネルギー)を生理学的に表すと、つぎのようになります。
「ヴァータ=異化」⇒自分に入ってきたものをバラバラにすること。ただし、自分とは違う存在のままにしておく
「ピッタ=消化」⇒自分に入ってきたものを、違うものに変える。そして、それを養分にする
「カパ=同化」⇒自分に入ってきたものを、自分と同じものにする、自分そのものにする
これを人との係り方に置き換えてみましょう。
ヴァータの特徴
ヴァータは、どんな人に対しても興味を持ちますが、自分自身は決して変化しません。興味を持つと仲良くなるのは早いですが、関心がなくなるのも早いです。
ピッタの特徴
ピッタは、自分と違ったタイプの人であっても、持ち前のマネジメント力でどうにか消化しようとします。相手のいいところを要素として取り出します。そして、自分に生かしたり、逆に相手を変えようとします。
カパの特徴
カパは、自分と相手との垣根をなくそうとし、相手のタイプに近づこうとしていきます。じっくりと人間関係を築いていきます。
自分が疲れを感じる瞬間とは
疲れを感じる瞬間というのは、あなたはどのようなときでしょうか。
疲れと言っても、体の疲れではなく、思い通りにならず、ふーっとため息をつく瞬間です。
私は自分の思いがなかなか伝わらない瞬間に疲れを感じます。
ピッタの症状:怒り、イライラ
昔は思い通りにならないことにイライラすることが多くありました。これはピッタの症状です。
カパの症状:悲しみ、無力感
経験や年齢を経て、イライラすることは少なくなりましたが、疲れを感じるようになりました。
おそらく、伝えようとして気づかないうちにたくさんのエネルギーを注いでしまい、それでも伝わらなかったときに、無力感を感じるためでしょう。これはカパの症状です。
ヴァータの症状:不安、あせり
自分の思いを伝えるために、常に動いていないと不安を感じる方もいるかもしれません。これはヴァータの症状です。
あなたの精神的特徴は、ヴァータ・ピッタ・カパ
どんなバランスでしたか?
ご自分や係る人の精神的な特徴をこんなふうに把握しておくと、何か問題があったときにも客観的にとらえられると思います。ぜひ応用してみてください。
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