趣味が健康で美しく生きる力になる〜ヒント#25

2020.12.16

私にとって、趣味とは、仕事ではないもの。楽しく無理せず続けることができ、経験が思わぬ副産物を生んだり、ストレス発散になったりするものだと思っています。また、私は仕事を優先した人生を歩んできたので、仕事につながるものを趣味にするのも合理的であると感じています。

趣味は「健康で美しく生きる力」を養う

40代までこれといった趣味がなかった私が、今では茶道やゴルフなど多くの趣味に熱中する日々を楽しんでいます。そんな生活の中で、最も実感したことは、趣味は、「健康で美しく生きる人」になるには、とても重要であるということです。

自発的に行うことが秘訣

「健康」かつ「美しく生きる」には、どちらにも共通しているのは趣味を持つこと。そして、私が気づいたことは、その趣味に取り組む姿勢が、誰かに言われたからではなく、自発的に行うことが長く続ける秘訣だということです。

私の趣味は、茶道やゴルフ、華道、書道などですが、若い時代に挑戦して挫折した経験があるものばかりです。

茶道は、母に勧められたことがきっかけで銀行員時代にはじめました。しかし、疲れて休みたい週末はどうしてもお稽古に集中できず、繰り返されるお点前や所作のお稽古に目的が見いだせないまま通う日々。案の定、2年ももたずに辞めてしまいました。

ゴルフは24歳の時、アメリカへ留学した時にお付き合いではじめました。その後、銀行員になってからも続けていましたが、気持ちよく球を飛ばすことができず、なかなか上達しないので楽しむことができず、すぐ諦めました。

趣味は人生に彩りを与えてくれる

こうして、途中で投げ出した茶道とゴルフですが、年を重ねて、あらゆる経験を経た末に、今度は自発的に取り組むようになり、今では私の人生に彩りを与えてくれています。

そして、その趣味から得られたことは多く、今の仕事やこれからの人生に必ず生きてくると確信できるほどです。

趣味が健康を守る?

人生100年時代と言われる現代、認知症や糖尿病などの生活習慣病を予防するのは不可欠です。予防方法をネットで探すとさまざまな手段がでてきてどれをすればいいか迷いますね。そういった情報の中には、共通しているポイントがあります。そのポイントを押さえていれば、情報に流されることなく、自分に適した方法で続けることができますね。

趣味を続けるには健康第一

健康を維持するために、まずは、生活習慣病を予防できる食事法を心がけること。アーユルヴェーダにおいてもバランスのとれた食事は基本です。

また、ヨガやゴルフなどの適度な運動も大切。運動によって、血行を良い状態に保つことで、酸素や栄養を全身へ供給する働きを高い水準で保つことができます。老化は栄養や酸素が行き届かないことも原因の一つであり、認知症の場合も、脳に栄養が不足してしまっている状態の方が多い傾向があります。

達成感が健康な精神をつくる

運動が終わった後や何かを作り上げた時に感じる喜びや達成感は、特に重要なポイントです。人との交流においても「楽しかった」と思えることが、達成感になりつながります。

食事や運動、人との交流など、達成感を感じられることを無理なく続けていきましょう。運動は無理せず、汗をかく程度がベストであり、息が上がってきたらやりすぎです。健康を維持するために行う行動が、苦痛であっては長く続けることができません。適度に楽しく続けることが、健康な身体と精神を保ちます。

達成感を感じる毎日を楽しむ

では、なぜ達成感が必要なのか、少し科学的に説明していきます。キーワードは、ドーパミンという神経伝達物質です。

達成感とドーパミン

人は必ず、何かこれをやろうとか、まだできていないことを達成したいという思いを持って毎日生きています。つまり、人には欲求があります。今日はこの仕事を終わらせようという願いもありますし、ゴロゴロ寝ていたいと思う日もあります。それらの願いに対して、解決策を考え、実際に行動に移し、欲求を満たしていくのが私たち人間です。

欲求を満たすために、これをやろうと意図してそれに集中できるのはノルアドレナリンに

よる作用。しばらく頑張った後、やり遂げるとドーパミンが分泌され、達成感や満足感、自己重要感で満たされます。ちなみに、常にタスクに追われ、緊張していると気分が続くと、このノルアドレナリンとドーパミンのバランスが崩れて、身体には良くありません。

めざしたことを達成して、ごほうびをもらったような気分、他人との交流によって楽しく刺激のある毎日、無理なく続けられるスポーツや楽器の演奏、物づくりなどの趣味、これらを楽しむことは(自己満足でもOK!)、欲求が満たされてドーパミンが得られるような行動です。

ドーパミンと脳の健康

このドーパミンは、脳にとって、とても重要な物質で、脳への刺激として得られなくなると老化につながります。つまり、認知症や糖尿病などの生活習慣病を予防するための一つの大きな鍵は、ドーパミンなのです。

ドーパミンが長期間不足した状態が続くと、立って歩こうと思っても、どういう順番に筋肉を動かしていいかわからなくなり、運動そのものができなくなってしまいます。また、物覚えが悪くなり、行動そのものがゆっくりになって、集中力や注意力も失われ、無気力になってしまうのです。やがて、次第に人と交流も億劫になり、社会から離れていくことになります。

無理なく続けられる趣味があれば、達成感を感じられる生活を送り続けることができ、健康で充実した毎日を送ることができるということですね。趣味をもつことが、人生、健康で美しく生きる人になる、大きなポイントになるわけなのです。