何のために仕事をするのか?〜ヒント#22

2020.10.09

仕事とは自分を表現すること

仕事とは自分を表現すること。自分ができること、好きなことの知識、スキル、さらに、人脈などを含めた全てのリソースを使って、自分を表現します。それらを全て有機的につなげて、自分らしさを表現することです。

自分らしさを表現して、人と係わり、人の安全や成長、幸福、感動に役立つことによって、自分も幸福感を共有することができます。自分が表現したことが受け取ってもらえることほど楽しいことはないでしょう。この循環が日々の情熱の源泉にもなります。

そもそも、生きる目的は何でしょうか。アーユルヴェーダやヨガで教えている、人生の目的は、サンスクリット語でプルシャアルタ(人・目的)と言い、人が生きる上で追い求める目的を4段階に分けて説明しています。それは、①アルタ(安全)、②カーマ(喜び)、③ダルマ(善行)、④モークシャ(自由)の4つです。

それでは、何のために働くのか、この人生の4つの目的にそって考えていきたいと思います。

1.お金や信用が得られる

人生の目的の1つ目は、アルタ「富」を得ること。アルタとは、「安心で安全で」いられるために必要とするものです。仕事をすることによって、お金を得ることができます。それによって、このアルタを手に入れることができるでしょう。

富があれば、家(家賃、ローン)、食費、光熱費、衣服費などを賄うことができます。これらは生存を守ってくれます。また、仕事によって得られたお金によって得られる安心した生活は、結婚や子育て、家を構えるなどのライフイベントでの社会的信用にもつながるのです。

2.生活を豊かにする

人生の目的の2つ目は、カーマを得ることです。カーマとは、私たちの五感を喜ばせて、毎日を楽しく幸せにしてくれるもの。遊びやレジャー、美味しい食事や旅行など、日々の生活に余裕をもたらし、楽しみを与えてくれます。

3.やりがいや楽しみ

人生の目的の3つ目は、ダルマです。人のために力を尽くす仕事のことです。自分の能力を表現することによって、人の成長や幸福、感動に役立つことがやりがいとなり、自分も幸福感や楽しみを共有することができます。

ダルマには、善い行いによって得られる徳という意味もあります。楽しみながら、人からの評価、お金や生活の豊かさも得られることができるでしょう。

4.自己成長や自己実現

人生の目的の4つ目は、モークシャです。モークシャとは、「本当の私とは何かを追求する」し、「本当の私は完全に自由な存在」であると悟ることです。安心や楽しみ、そして、やりがいは、永遠には続きません。常に人や物などの変わりやすい対象があるので、完全に手に入れることも難しいでしょう。この限界から解放され自由になるのは、「自分とは何か」を正しく理解することが唯一の解決方法だと教えています。

人は「体験」を通してのみ、自分を知ることができます。つまり、仕事とは、私たちが人生を通して、「自分を知るために続ける体験」なのです。体験を通して、何に楽しい、面白いと感じるのか、何に感動するのか、何を受け止めるのか、これが自分の価値観や信念を作っていきます。

 

仕事とは、「自分とは何か」を知るために、人のために力を尽くす仕事をとおして、一生かけて探すと旅なのかもしれません。