日本人とアーユルヴェーダ

Ayurveda
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日本人とアーユルヴェーダ

2020.05.21

アーユルヴェーダは5000年前にインドで生まれ、現代まで脈々と受け継がれてきた医学の体系です。医学でありながら、その対象は病気の人だけでなく、健康な人もふくめた全ての人々の生活を包含するものです。

体調をくずして病気になる人たちの、心や身体の変化のプロセスを理解すれば、自分自身の体を管理する方法もわかり、人生を最高のパーフォーマンスで楽しむことができるようになります。

セラピストは、特別な知識と技術で人を癒す専門家です。セラピストを養成するスクールを運営するにあたって、セラピストはある意味で究極の接客の仕事であると感じた私は、スクールを始めると同時に、人と人との和を大切にし、お客様をもてなす道である茶道のお稽古をはじめました。

しばらくするとその根底にはアーユルヴェーダの哲学と共通する点が多くあることに気づきました。それもそのはず2つをつなぐのは仏教だからなのです。

アーユルヴェーダは知らなくても、仏教を聞いたことのない日本人はいないと思いますが、仏教はアーユルヴェーダと深い関係があります。同じくインドで生まれたお釈迦様は、人を生きる苦しみから救うための智慧として仏教をまとめました。お釈迦様が修行を続けて、悟りを開くためには、心と身体が一体となって健康であることが必要であると考え、その方法をアーユルヴェーダに求めました。

お釈迦様の死後まとめられた仏典には、医療や衛生などの医学的記載が多くあり、仏教がアーユルヴェーダの影響を受けたのは明らかです。弟子たちがその教えをアジア各地に広めていく過程で、アーユルヴェーダは仏教とともに広まっていきました。仏教が日本に伝来したのは、538年。アーユルヴェーダが日本に伝わったのもこの頃と言えます。

茶道のはじまりは、仏教、特に禅宗の僧侶が修行の一環で仏への献茶の所作を発展させて、仏教の目的でもある悟りの境地に至るための一手段として完成させたものと言われています。

茶道のお稽古を続けるにつれ、その根底にある仏教はじめ、アーユルヴェーダを研鑽することで、様々な教えが私の中でつながって発展するのを感じています。面白いことに、私はアーユルヴェーダに出会ったおかげで、茶道をはじめとした伝統文化を通して日本を知ることにもなりました。

アーユルヴェーダも仏教も人の苦しみを取り除き、健康で幸福な人生を送る智慧、私は多くの日本人にアーユルヴェーダを知ってほしいと願っています。

理論の基本は忠実に守りながら、一方その実践や応用では現代の日本の風土や文化にあわせて、アーユルヴェーダを楽しんでほしいと思っています。私自身が自分のライフスタイルに、どうアーユルヴェーダを生かしているかお伝えすることで、その本質をお届けしたいと思います。

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